天の声です。
肺がんだと判明した際、遺伝子検査をして変異がある遺伝子を見つけ出し、
「タグリッソ」の治療が始まりました。
この時の遺伝子検査は1種類から多くても数種類の遺伝子しか検査ができません。
遺伝子パネル検査は、100種類ぐらいの遺伝子を一度に調べることが出来ます。
「パネル」がつくのと、つかないのでは大きな違いがあります。
遺伝子パネル検査は、標準治療ができない希少がんの場合と、
標準治療が終わってしまった場合に保険適用となり検査が出来ます。
夫の場合、遺伝子検査で変異が見つかったのはEGFR遺伝子です。
日本人によくある遺伝子変異です。
EGFR遺伝子の何番目が変異しているかもわかります。
(夫はこの番号が、一般的な変異ではなく珍しい変異との事)
遺伝子検査で変異が見つかったので、この時「遺伝子パネル検査」はしていません。
EGFR遺伝子は、正常な場合は【必要に応じて】細胞の増殖を促しますが、
変異が生じると【常に】増殖を促すような異常なたんぱく質が作られるようになってしまいます。
その結果、ガンが増えていきます。
その変異を抑制するため「タグリッソ」と「ジオトリフ」(分子標的薬)が使われました。
夫のガンは分子標的薬に反応しどんどん小さくなっていきましたが、
ガン側からすると負けているわけにはいかないので
薬に負けないよう自らを変えて対抗します。
遺伝子を変化させて、薬にさらされても増殖できるようになっていきます。
今回行うかもしれない「遺伝子パネル検査」は
EGFR遺伝子のどこが変わった為、分子標的薬が効かなくなったのかを調べるために行うそうです。
その変異に対抗できる抗がん剤を見つけ出そうとしています。
昨日から夫は内灘町の病院に入院しています。
呼吸器内科の担当医に相談しています。
相談してわかったことは
今の医学では分子標的薬に耐性を持ってしまったガンに対抗できる抗がん剤は限定されている。
(遺伝子パネル検査をしても、しなくても使用できる抗がん剤は限定されている)
これまでの蓄積データーより、効果があるかもしれない抗がん剤を使う予定であること。
標準治療が終了したわけではないため、検査は保健適用にはならないこと。
等、説明して頂きました。
遺伝子パネル検査を受けるかどうかはまだ未定です。
昨日は入院初日なので、新しい抗がん剤の投与はされていません。
今日から始まるのかなぁ?
効いてくれますように。
副作用もあまりでませんように。
祈るのみです。